シリンジ法を行うにしても、貴重なタイミングはできるだけ大事にしたいものですよね。
なるべくなら一回一回の精度を高めて早期に妊娠に至りたい。そう考える方は多いはずです。こちらの記事では一回一回の精度を高めるシリンジ法のコツをご紹介します。
シリンジ法を試した方のクチコミや私が実際にためした方法なども交えてご紹介しますので是非参考にしてくださいね。
基本のシリンジ法のコツ
基礎体温・排卵検査薬を使う
シリンジ法に限らずタイミングを取る時は排卵日付近を狙うのが妊娠するための最大のポイントです。
排卵日を外してタイミングをとっても妊娠できる可能性は高くありません。
せっかくのタイミングを無駄なものにしないためにも、基礎体温を付けたり、排卵検査薬を使用して排卵のタイミングを正確に計るようにする事が大切です。
排卵日を挟んだ前後2日に連続して行う
排卵日を挟んだ排卵日前2日と排卵後2日は妊娠に至る可能性が一番高い5日間です。
それに対して精子の寿命は卵管内に到達してから約48時間~72時間と言われています。
排卵日の前から連続してタイミングを取る事で、受精する確率を高める事ができます。
精液が液状になってからシリンジで吸い上げる
シリンジ法を行う際、採取した精液は5分~10分ほど置いておくとサラサラした液状になり、シリンジで吸い上げやすくなります。
シリンジで吸い上げる時は、最初に空気を少しだけ入れておき吸い上げたあと空気を少し抜いてさらに吸い上げると無駄なくシリンジに入れる事ができます。
カテーテルが付いているタイプだと零さず注入可能
シリンジだけでも精液の注入は可能ですが、挿入部分が浅いとせっかく吸い上げた精液をこぼしてしまう可能性もあります。
シリンジと一緒にカテーテルを使用する事で膣内に深く挿入する事ができ、こぼす危険性も減らす事ができます。
経験者が試したシリンジ法のコツ
絶頂状態で注入すると妊娠しやすい
排卵日が近づくとサラサラしたおりものが出るようになります。
これを頸管粘液と言います。
通常、膣内は酸性に保たれていて細菌などの侵入を防いでいますが、精液はアルカリ性のため通常の状態では精子にとっても生き辛い環境になります。
排卵日付近に分泌される頸管粘液はアルカリ性のため、精子にとって生きやすい環境を作る事ができます。
性的に興奮した状態であれば、頸管粘液が通常よりも多く分泌される事になり精子が活動しやすい環境を作る事ができます。
射精障害や性交痛などが原因で最後まで出来ないというカップルであればシリンジ法だけでなくスキンシップと共にシリンジ法を試してみるといいでしょう。
濡れにくい体質であったり、スキンシップを取る時間が無いというカップルであればpH値をコントロールするゼリーなども使用してみるのもおすすめです。
注入後30分は横になり腰を高くしておく
精子が子宮内に到達しやすくするために、精液の注入後30分ほどはお尻の下に枕やクッションなどを挟んでおく方法です。
根拠となる数値を見つける事は出来ませんでしたが、妊娠を希望する女性に昔からおすすめされています。
膣内に注入された精液をこぼして無駄にしないためにも、注入後は身体を横にしてリラックスした状態で休む事をおすすめします。
シリンジや採取カップを人肌位の温度に温めておく
クリニックの人工授精の際は精液の温度を保つためにブラジャーと肌の間に精液を保管して持参するという人も多いようです。
その事からもわかるように、精子は温度変化に弱く、温度が下がれば活動量が低下してしまいます。
妊娠するためには、精子の活動量はとても重要です。
特に冬など気温が低い季節の場合、冷えた採取カップやシリンジに移し替える事で精子の活動量が低下してしまう可能性もあるため、使用する前にシリンジや採取カップなどを人肌に温めておくという方法も理に適っていると言えます。
シリンジ法を試す前の注意点
事前に不妊の原因の検査を
シリンジ法を何度も試しても妊娠せず、クリニックで検査をしたら男性不妊だったというケースもあるようです。
女性が妊娠できる期間は有限です。
限りあるチャンスを無駄にしないためにも、シリンジ法を試す前に夫婦で不妊症の検査を行い、異常が無い事を確認した上でシリンジ法を試す事をお勧めします。
感染症を防ぐために清潔な状態でシリンジを扱う
シリンジ法は膣内に精子を注入する方法ですので、汚れた手でシリンジや採取カップを扱うと感染症になる恐れもあります。
シリンジ法を行う際は手を洗い、清潔な状態で使用しましょう。
また、シリンジや採取カップもなるべくであれば滅菌済みのものを使用し、1回毎に新しい物に取り換えるようにしてください。
採取カップは安定した場所に置く事
時折あるうっかりミスなのですが…(笑)
ベッドや布団など不安定な場所に採取カップを置いてしまい、うっかり零してしまう事もあります。
貴重な精液を無駄にしないためにも、採取カップは安定した場所に置くようにしましょう。
サイドボードなどに採取カップが入る程度のカゴや箱を用意し、採取後はそこに置くなどのルールを決めておくといいでしょう。
以上、シリンジ法を行うコツをご紹介しました。
シリンジ法はあくまで妊活の補助的役割ですので1回で妊娠に至る事は稀です。
1度で授かれなかったとしても、「次また頑張ればいいや」というリラックスした気持ちで夫婦で協力してみてくださいね。
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